ストレッチ教室での「ヒヤッ」とした出来事!!

私は毎週月曜日にストレッチ教室を開催しています。

昨年、静岡市から委託を受けて行っていた介護予防事業に来られていた方を対象としています。

以前から介護予防事業に参加されていた方々から
「先生のストレッチ教室やって」と言われていましたが
整体の仕事との兼ね合いで開催していませんでしたが
新型コロナウイルスの影響で今年は介護予防事業を開催しない事となり、
参加されていた方の体力低下などを予防する目的で正式に開催しています。

今回このストレッチ教室で「ヒヤッ」とした出来事が起こりました。

いつもビフォーアフターの差を感じるために、開始時に片足立ちなどを行っています。

参加者の方々は開始まで、ヨガマットに座り談笑していて

「時間になったので始めましょう」という私の号令で立ち上がるのですが、

一人の方が、なかなか立ち上がる事が出来ずにいました。

すかさず
「どうしました?どこか痛いですか?」と声をかけたところ

その返答で“呂律が回っていない”事が分かりました。

その瞬間

私の頭の中に「脳卒中」という一文字が浮かびました。

理学療法士という医療系の資格を持っていると私としては
こういった場合

最悪の事態を想定して行動することが染みついています。

本当に脳卒中などの脳血管の疾病を発症している場合は
横になっていただく事が正解ですが、
まずは本当に「脳卒中」などを発症しているのか?確認します。

そのため座っていただき

バレー徴候という麻痺の有無を調べる検査や
手の振るえの検査
などを行いました。

結果、各検査において問題はありませんでした。

もちろんこういった時、血圧も重要なチェック項目ですが
血圧計がなかったので脈をとって確認しました。

これは経験則ですが

脈の真ん中が張っている感じがすると、血圧が高くなっています。

この時はそういった感覚がなかったので、「恐らく高くない」と判断しました。

そうなると徐々に危険性の低い可能性を探っていきます。

次に可能性を疑ったのは

低血糖症状です。

詳しい検査方法は医師ではないので分からないため、
直近で「いつ食事などしたのか」と聞いたところ
食事をとってまだ2時間程度で
冷や汗などもかいている様子もないため
この可能性も低いかな?と

続いては、脱水症状はないか?

この際は皮膚を引っ張り上げて離すと、戻る際の皮膚の動きで確認できます。
すぐに皮膚は戻るので脱水症の可能性も低いかな?と判断しました。

となると睡眠不足かな?と思い

昨日寝れたか?
睡眠導入剤は飲んでいるか?
と聞くと
「寝たよ」「飲んでいるよ」と
いつ飲んだか聞いたところ
「昨日の夜」と
量もいつも通りで、
この可能性も低いかなと思いましたが
コンディションや睡眠の深さなどで多少変化があるため
可能性としては一番あり得るかなと思い

急を要する状態でもないため
経過を観察する事としました。

途中、寝ている様子もあり

時折話しかけて変化を確認すると
少しずつ呂律は回る様になり

教室を終えて
心配だったため家まで車で送ると
家に着く頃には違和感はなくなり
いつも通りの足取りになっていました。

翌日電話すると
「あの後、ご飯作って食べたよ」
「もういつも通りだから心配しないで」
とのことで一安心しました。

前の職場では訪問リハビリが主戦場でしたので
患者さんの家に訪問したら本人やご家族が「脳卒中」を発症していたり
「肺炎」を発症していたなど経験していたため
今回のような事があっても落ち着いて行動でき

経験しておいてよかったと思いました。

同じく訪問リハビリをやっていても人によっては、
そういった現場に立ち会わないこともあります。

私の場合はそういった現場にあたる事が多く
当時は「何で俺ばっかり」と思っていましたが
今となっては貴重な経験だったと思います。

あなたも
「何で自分ばかり」と思う事があると思いますが

その経験が後々あなたを救ってくれる事があると
思いますので頑張っていきましょう!!

それではここまで読んでくださいましてありがとうございました。

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「こういった場合どうしたらいいの?」
という質問でもOKです。

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