人体の基本的な構造について
トリガーポイントと当院のアプローチ
Commitmentコミットメント
腰の痛みはガンによるものだった
腰痛や肩・首に痛みがあり、整形外科でレントゲンを撮って「骨はキレイで何も問題がありません」と言われることがあります。
「じゃあ何で痛いの?」「何かもっと悪い病気があるんじゃないのか?」と不安になってしまうと思います。テレビや週刊誌などで「腰の痛みはガンによるものだった」「肩の痛みは心筋梗塞が原因だった」などと怖い病気と痛みの関連があると目にする事もあります。
「もしかして自分もそうなのかな…」実際に、腰痛がある方が「骨には異常がない」と言うことで、「内臓の検査もした」という話もよく耳にします。あなたもそう不安に思っている一人かもしれませんね。
人体の基本的な構造
「なんで痛いんだろう?」と思ったら、「人体の基本的な構造」を理解できると、
・骨に異常がないのになぜ痛いのか?
・どのようにしていけば良いのか?
などが分かってくると思います。
そこで、まず「人体の基本的な構造」をお話しします。
人体の骨の数は206個あります。骨と骨の間は関節を形成しています。この206個の骨を支え、動かすのは筋肉となります。筋肉は約600個あり、骨を支え動かすためだけでなく、内臓を動かす筋肉もあります。
骨(身体)を動かすための筋肉や骨を支える筋肉は、骨格筋といい約400個あります。
この骨格筋の中でも、骨を支えるための筋肉の多くはインナーマッスルといわれ、身体を動かす筋肉はアウターマッスルといわれます。
当院のアプローチ
インナーマッスルは206個ある骨、一つ一つを支え正常な位置に保つ働きがあり、動かす際には骨がきれいに動く様に「軸」を形成する働きがあります。
アウターマッスルであるお尻の筋肉や背中の筋肉は、姿勢を保つために働きますが、基本的に体を動かすための筋肉です。身体を動かす際にアウターマッスルばかりが働くと、骨の動きに「軸」がなくなります。
「軸」がなくなるという事は、部屋のドアの開け閉めの際、ドアの蝶番(ちょうつがい)がなくなる様なものです。ちょっと想像してみてください。
ドアを開けようとしたら、上下二つあるうちの下の蝶番がなくなっていたら動きがおかしくなりますよね。
これが関節で起こると骨と骨がぶつかったり、様々な問題が起こってきます。病院へ行っても明確な原因が分からない痛みの多くは、このアウターマッスルやインナーマッスルが過剰に働き、筋肉が硬くなりトリガーポイントを形成します。トリガーポイントとは筋肉が原因で引き起こされる神経痛の様な痛みを出すものです。そのため関節は可動域を制限され、関節は正常な動きから逸脱します。
こういった状態が長く続くと、変形性膝関節症を始めとする関節の問題や、骨の変形を引き起こします。骨や関節の問題に至る前、つまり筋肉の問題であるうちに早めの対処をお勧めしています。また、痛み、しびれなどを感じるのは神経によるものです。
手足、皮膚などの末梢で「痛み」の原因となる「刺激」は、末梢神経を駆け上がり、脊髄へ伝わり最終的には脳で「痛い」と認識します。
また、腰の痛みで整形外科へ行くと、脊髄神経の通っている背骨が変形したり、狭くなりして、神経に圧迫があるか否かを診ていくことが一般的です。
ここで圧迫が認められると
「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」などと診断されます。しかし、骨による神経の圧迫が認められない場合も実は多々あります。その場合、以下のようなことも考えられます。
神経の圧迫は脊髄神経だけでなく、末梢神経にも起こります。
この「末梢神経の圧迫」は骨によることもありますが、筋肉が張ったことによって末梢神経を圧迫し痛みを引き起こすことがあります。
当院の施術では、こういった筋肉が原因となって引き起こされる様々な症状(特に痛み)に対し、原因の究明と、その問題を解決するためにアプローチしてまいります。
※ トリガーポイントとは筋肉にできる「しこり」の様なもので、 無意識のうちに筋肉内の硬く力が入った状態になった部分を指します。
痛みの85%がトリガーポイントを起因としているというデータも出ているほどです。
トリガーポイントができると、周囲の組織は圧迫され、圧迫された組織は血流の悪化が起こり酸欠状態となります。
この酸欠状態を緩和するために血管を拡張しようとする体の仕組みにより炎症 物質が生成され痛みが出てきます。